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XRGB-mini FRAMEMEISTER 遅延との戦い

RGB出力について

古いゲーム機や古いパソコンなどはアナログ RGB 信号の出力ができるものが多いです。
コンポジット ( 黄色い RCA ピン ) や S 映像 ( S 端子 と言われる mini-DIN 4pin) などより画質が良くなるため、RGB 出力を綺麗に出すための改造など努力をされている方は少なくないと思います。
各ゲーム機の RGB 出力可否や、やり方などについては検索すればたくさん出てきます。

このアナログ RGB 信号は現在のデジタルのものと違います。そしてかなり曲者でもあります。

遅延について

ゲーム機より表示デバイスへアナログ RGB を入力するにあたり、昔の CRT モニターであれば遅延がないのですが、今現在 CRT モニターを手に入れたり保守し続けることはあらゆる面で困難だと思います。
そこで遅延を減らすためにどこで遅延するのかを考えます。

基本的に遅延するのは、” 信号の変換時 ” と ” 表示デバイスの表示速度 ” の2つです。

信号の変換は下記のような流れになっています。
1. ゲーム機からのアナログ RGB 信号をケーブルから入力 ( 遅延 0 とします )
2. スケーリング ( 解像度が低いので現在のモニターの解像度まで拡大する作業 )
3. デインターレース ( インターレース信号なのでプログレッシブに変換する作業 )

例えば 480i のゲームをフル HD ( 1080p ) で表示させるのに、
まず480i を 1080i にスケーリングすることで遅延が発生し、1080i を 1080p に変換することで更に遅延が発生します。

この後、表示するデバイスの表示速度そのものの遅延が追加されます。

ちなみに下位互換のある上位のゲーム機でスケーリングされる場合も当然遅延が発生しますのでその能力を問われます。
遅延を考慮すると、できれば古いゲームはその世代の実機から RGB 信号を出力したいところです。( ディスクは読み取り速度が遅くなったりしますが )

表示デバイスとして現在安価に手に入りやすいものは液晶テレビや液晶モニターだと思います。
ゲーム用のテレビやモニターによってはかなり遅延が少ないものが販売されていますが、それでも遅延なしとはいかないようです。

遅延の例

SONY VPL-HW30ES 液晶プロジェクター ( 15kHz のRGB入力可 )
ゲームモードで遅延約 1 フレーム ※1080p 入力時
ただし、480i を直接放り込むとスケーリングやプログレッシブ変換により 5 フレームほど遅延 ( 正確には判りませんがゲームに支障あり )

どんなに表示が早くても、信号変換が速くなければ宝の持ち腐れとなります。

信号変換速度改善策

マイコンソフト社の XRGB-mini FRAMEMEISTER という製品がありまして、これが信号変換の遅延を限りなく削減してくれる製品となっています。
使用者は色々と難点も感じていることと思いますが、現状それらを踏まえてでもこれを通した方が遅延がかなりなくなるので有力な選択肢の一つです。

利点
遅延が少ない状態でフル HD などに変換できる。( 最速で約 1.3ms 0.072 フレーム相当? )
CRT 使用時に点滅していた表現がちゃんと点滅で再現される。( 直接液晶モニターに入力すると遅延するだけでなく半透明や縞模様になり、変更する術もない。)
入力できる信号が豊富。( RGB 21 ピンの入力もできます )

対応入力解像度
HDMI DVI-D D端子 アナログRGB ビデオ/S
240p(60p)
480i(60p)
480p(60p)
720p(60p)
1080i(60p)
1080p(60p)
1080p(24p)

難点
速度重視のためか色に問題がでる事がある。( そもそも入力されている RGB 信号がまともではないことが多い。プレイに支障なし。)
音声変換の A/D が選べない。( 古いゲームの音声なんて誰も気にしてはいないと思いますが、気になる人は別出しで対応。)
次世代の信号には対応できない。( 特に気にしなくていいです。古いゲームだけ入力しましょう。)
デジタル 1080p であろうとも何人たりともスルーアウトはできない。( 特に気にしなくていいです。古いゲームだけ入力しましょう。)
新品の電池でもリモコンがシビア。(´・ω・`) きにしないでー
RGB 入力するには専用の RGB 21 ピンケーブルを通すしかない。( ミニ D-sub15 で入力できません。改造した方が話は早いです。 )
特殊なゲーム機において、シーンが変わるたびに同期が途切れて黒画面が数秒入る。( 240p、480i の切替等。詳細は取扱説明書にて。)

まとめ

今のところ遅延を気にする場合、輸入CRT モニターを購入するか FRAMEMEISTER の二択なのではないでしょうか。
CRT モニターは大きいし重いし維持大変だし低解像度ものにしか使えないんですよね….。

 

追記 )

遅延はいろんな要素で増えていくので使い方が悪いと結構遅延しますが、現在の遅延量はメニューから確認しながら設定できます

取扱説明書にも書いてあることですが、スルーアウトができないということはデジタル 1080p が入ってきても スルーアウトしません。
1080p を入力段で 1080p に変換して出力する形になります。
1080i 出力設定だと出力段で変換がかかるので、一度 1080p に変換した後 1080i にして出力します。
例 1080i → 1080p i/p 変換遅延 → 1080i 再変換遅延 → 1080p 液晶モニター i/p 変換大遅延
最悪の場合、480i → 1080i スケーリング遅延 → 1080p i/p変換遅延 → 1080i 再変換遅延 → 1080p 液晶モニター i/p 変換大遅延 と、かなりの遅延が重なります。

それでも液晶モニター内臓のスケーリング、i/p 変換能力よりははるかに高速なので遅延を嫌うなら FRAMEMEISTER でスケーリングした方がいいです。
例 480i → 1080i スケーリング遅延 → 1080p i/p変換遅延液晶モニター入力段遅延なし 計 0.1 フレーム遅延 + 表示遅延
例 480i → 液晶モニター入力段 1080i スケーリング大遅延 + 1080p i/p 変換 大遅延 計 5 フレーム遅延 ( ものによる ) + 表示遅延

ちなみに低遅延が売りの液晶モニターの遅延は表示そのものの遅延を宣伝しているようです。
FPSや格闘ゲームなどでも現代のデジタルフルHD ( 1080p ) のゲームであれば表示遅延だけで済むので高速ですが、古いゲームは変換にかなりの遅延が発生する可能性があります
スケーリングや i/p 変換の速度はだいたい不明だと思われますので検索などして調べてみるしかなさそうです。
表示遅延 1 フレーム未満の液晶モニターと FRAMEMEISTER で、全遅延の合計 1 フレーム未満が可能のようです

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